前回
に続き「このゴミどうしよう!」の実話を会話形式で書いてみます。
年末の仕事納めの日に起きたドタバタ劇です。
あるビル管理会社の設備センターに、ビルのオーナー様より
「ゴミ置き場に大量のゴミが出ている、確認してくれ」
と連絡がありました。
設備員Aさんは「はい、直ぐに現地確認致します。」と上司に報告し、同僚Bさんと現地に車で向かいました。
現地ゴミ置き場は建物外の露天タイプで、段ボールに詰め込まれた紙や
商品(アパレル会社さんの一棟借りでした)で山積みとなっていました。
設備員Aさんは、ビルのオーナー様に
「このゴミはテナント様が出されたゴミのようです。
年内最終ゴミ回収日が、テナントさんの仕事納めの2日前でしたので廃棄遅れとなったものと思われます。」
と報告したのですが、オーナー様から
「このまま山積みしておいて火事にでもなったら嫌だから持って帰って!」
「きちんとテナントに説明しなかった管理会社の責任だ」
と叱責された為、出されていたゴミを仕方なく車に積み込んで会社に戻りました。
会社に戻り報告したところ、上司から「建物が異なるので、ここから他所のゴミは捨てられない! 戻してこい」
と一喝され、再び車で戻り積み込んだゴミを戻していたところ、オーナー様に見つかり
「ゴミを戻すな ! 持って帰れ」と怒られ、またまた会社にゴミを持って帰り、
捨てられる場所を探し複数の建物を廻りましたが、年末はゴミの量も多く、どこも年内最終回収日を過ぎており
廃棄できる場所がありませんでした。
設備員AさんとBさんは12月30日の夜まで、都内を大量のゴミと一緒に走り回り、その後、上司が手配した
廃棄物処理会社に引き取って貰い、上司からテナント様に費用請求を致しました。

恐らく設備員A、Bさんは「たかがゴミだし、分散させてどこかの建物に捨てよう!」と安易に考えたのかも知れません。
今回の問題は、テナント様の大掃除が年内最終ゴミ回収日以降だったので、入念に注意喚起すべきであったし
通知は管理会社よりしてあったので、テナント様のルール違反ではあるものの、いざどこかに捨てられるものではない事を
身をもって知ったことでしょう。
「このゴミ、どうしよう!」は、捨て方やルールを守れば何の問題も起きないのです。
年末年始が近くなりました。皆さまもゴミ出しのルールはきちんと守ってください。
