五反田リバーステーションがオープン
「五反田リバーステーション」が12月14日、JR五反田駅西口から徒歩1分ほどにある目黒川沿いにある大崎橋広場にオープンしました。同日に行われたオープニング記念式典では、品川区長を始め、区議会議長、周辺地域町会長なども出席され、テープカットと除幕式、出航式を行いました。
この完成を「五反田リバーステーション」を記念して、目黒川沿いでは「目黒川みんなのイルミネーション」を船から眺める「目黒川クルーズ」を開催予定です。
開催日程は12月23日~26日の4日間で、各日4便の出航を予定しており、クリスマスシーズンにはとても良いかと思います。
乗船料は500円と比較的安価で、受付は4日間とも当日にでの募集で、各回先着順で定員の40人となり次第受付を締め切ります。
他、五反田船着き場の利用に関しては、事前に団体・事業者の仮登録手続きを行なって頂いた上で、先行仮予約が必要となります。
現在は2020年2月29日までの利用を受付しており、3月1日以降分は12月16日より始めます。
この機会に、「五反田リバーステーション」を満喫すると共に、目黒川沿いのクルーズも是非ご堪能下さい。
五反田リバーステーション誕生の背景
この「五反田リバーステーション」の誕生に当たっていくつかの背景があり、品川区が「五反田水辺が結ぶプロジェクト」として行った事業の一つとなっております。
品川区が2018年度に立ち上げ、五反田エリアの舟運拠点の整備を目的としています。同年の2018年には五反田防災桟橋と五反田南公園の整備も実施している。
そして、今年の2019年度は大崎橋広場、五反田ふれあい水辺広場、周辺道路などを整備し、「五反田リバーステーション」は12月に完工した流れとなります。
他、五反田・大崎地区の目黒川に、舟運事業の拠点となる桟橋(リバーステーション)を整備する事で、観光船などが発着できるリバーステーションとして利用し、災害時には地区内在留地区である五反田地区の防災桟橋として活用する事も目標としています。
品川区としての地域再生計画
「わ!しながわ」シティプロモーションと賑わいのまちづくり創出計画をご存知でしょうか。
「わ!しながわ」シティプロモーションとは、情報を音と動画で発信し、Youtubeやfacebook等も活用した視覚・聴覚に訴えるプロモーションを展開するものになります。
民間の視点と手法で、品川区の魅力発信につながる区民・団体等の取り組みに経費助成支援などを行い、品川区内外の人々へ発信していき、これにより多くの人に品川区への興味、意欲を高揚させ、区来訪への動機づけを行うという目的です。
さらに、有機的に観光・にぎわい関係事業が連携し、2016年に新たに発足する品川区観光振興協議会を核とした、観光フェスタ、鉄道会社との連携によるイベントの開催などにより訪れた観光客に対し品川区でしか味わえない人・もの・風景・食・文化・芸術など様々な出会いと高い満足感を提供し、リピーターにも繋げる好循環を創出。
また、全国連携プロジェクトを広域展開するパートナーである坂井市(加速化交付金事業)や市町村交流、災害時協定を結ぶ市町村イベント等での連携自治体のブースを充実するなど、品川区が媒介となり、地方と都市との橋渡し役を担います。
新たに開業した大崎駅西口ターミナル(中・長距離路線)も、新たな地方への「扉」として機能。
人と人、都市と地方をつなぐパイプ役として、走り続ける「品川区」だからこそできる、プロモーションとにぎわいの創出の実現を目指しています。
「わ!しながわ」シティプロモーションの背景
まず、品川区という場所を知って頂く事から始めます。
品川区は、東京湾に面した臨海部と山の手に連なる台地からなり、古くから交通、交易の拠点として栄え、考古学発祥の地としての有名な大森貝塚など歴史に名を残す史跡も数多くある。江戸時代には東海道第一の宿として賑わい、明治時代に入ってからは、京浜工業地帯発祥の地として発展してきました。
そして、現在では羽田空港の国際化や、品川駅への新幹線の停車はもとよりリニア中央新幹線の乗り入れなど、再び交通、産業の拠点として重要な役割を担おうとしています。
また近年社会の成熟化、価値観やライフスタイルの変化によって、近接地への外出や観光などを含めた「おでかけ」のスタイルも多様化しており、このような中、品川区においては、区独特の地理的環境や文化的所産を生かした区外ゲストに向けた魅力発信、斬新かつ鮮烈なシティプロモーションの推進、およびこれによるまちの賑わいと地域活性化が併せて求められています。
この 「わ!しながわ」シティプロモーション事業では、「繰り返し訪れて楽しいまち しながわ」をコンセプトとし、より恒常的にゲストを呼び込み、リピーターに対しても常に新鮮な驚きを提供し、魅了し続ける賑わいのまちづくりを目指すというものです。
観光視点からみる品川区
品川区の観光資源は、水辺や公園、商店街、地域の祭礼といったように、気軽に何度も訪れることのできる観光資源が多いという特徴があります。
このため、品川区の観光振興においては、訪れるたびに新しい発見があるような、繰り返し訪れて楽しい観光都市を目指していくことが有効であると考えられています。
2005年度に策定した「品川区都市型観光アクションプラン」や東京都の観光産業振興プランなどを踏まえた観光施策を実施し、まち歩きや商店街にスポットを当てた「つまみ食いウォーク」、船を使った水辺観光など独自の成果を挙げてきています。
今後は、2012年3月に閣議決定された「観光立国推進基本計画」など国の動向も視野に置きつつ、2016年度から新たに策定した「品川区都市型観光プラン」をもとに観光施策を実施していくとのことです。
また、水辺環境や商店街のにぎわいなど、それぞれの地域がもつ魅力を区民や企業などの協力のもと、掘り起こし、発信していく。
これらの資源にさらに磨きをかけ、品川区の魅力をPRし、地域ブランドの定着を図り、国内外に効果的にアピールすることによって、人びとがにぎわい、「もてなし」と交流の喜びがあふれる元気なまちを目指すというものです。
強力な集客力をもつ観光資源や、イベント等が鎬を削る都内観光の現状にあって、品川区には派手さはないが、生活に密着したものであるが故に奥ゆかしい魅力にあふれる資源(にぎわいの商店街、情緒あふれる旧東海道など)が多くあるが、中々品川区に来た事がない方、知らない方にはその魅力はまだまだ伝わっておらず、磨き上げていく余地が多分にあります。
高いポテンシャルを秘めた発展途上の段階にあると考えており、空港へのアクセスや新幹線など発達した交通ネットワークと立地を有し「東京の玄関口」としての機能を生かし、ゲストが一歩「品川区」のまちなかへ踏み出すための「仕掛け」を構築する必要があります。
これらの想いの中から、一つの事業として立ち上がったのが「五反田リバーステーション」となります。
その他品川区に関する情報
人口に関して
品川区では、高度経済成長が始まる前後にあたる昭和20年代後半から昭和30年代前半に人口が急増し、昭和39年には戦後のピークとなる415,728人を記録した。その後、人口は減少に転じ、平成9年には315,696人まで減少したが、それ以降は再び増加傾向にあり、平成27年には372,077 人となっている。
位置に関して
品川区は、東京都の南東部に位置し、おおむね東経139度43分、北緯35度36分にあり、北は港区、渋谷区、西は目黒区、南は大田区、臨海部の東は江東区に隣接している。また、区内は大きく分けて、品川地区、大崎地区、荏原地区、大井地区、八潮地区に分かれている。
交通に関して
品川区は古くから交通の要衝として栄え、現在も国際都市東京の表玄関として立地のよさを誇っている。大崎駅を例にとると、東京臨海高速鉄道りんかい線が東は京葉線と連絡して蘇我(千葉県)、西は JR埼京線を経由して大宮(埼玉県)までつながり、東海道線・横須賀線とも連絡する湘南新宿ラインは高崎(群馬県)・宇都宮(栃木県)と、南は鎌倉・小田原(神奈川県)をつなげている。隣接する品川駅には新幹線が停車し、羽田空港にも京浜急行電鉄がつながっている。
また、区内には、JR東日本、東京急行電鉄、京浜急行電鉄、都営地下鉄、東京メトロ、東京モノレールおよび東京臨海高速鉄道など14線が縦横に走り、延べ40もの駅がある。