Landwork ランドワーク不動産

桜並木に彩られるピースフルタウン。やすらぎと癒しの街・桜新町(前編)

暮らしやすい街とは、どのような街だろう。

それはきっと、人それぞれの価値観やライフスタイルによって異なるのかもしれない。
しかし、世界がさまざまな意味で混沌としつつある今、「どんな街で暮らすか」ということは、私たちにとってこれまで以上に大切なテーマになっているのではないだろうか。
安らぎを感じられる場所。心が癒される時間。街は、単なる生活の舞台ではなく、人々に安らぎや癒しをもたらす存在であるべきなのかもしれない。
そのような意味では、今回ご紹介する「桜新町」は、その条件をしっかりと満たした街といえるだろう。

この街には、一人暮らしはもちろん、若いファミリー層からシニア層までが快適に暮らせるよう、公園やスーパー、図書館、学校、病院など、さまざまな施設が整っている。
そして何よりも、それらの施設が「ほどほど」に存在していることこそが、暮らす人々に心地よい幸福感をもたらしているのだ。日本には魅力的な街が数多くある。しかし、どんなに魅力的な街であっても、一年中、昼夜を問わず人であふれていては、住環境として最適とは言いがたい。その点、「桜新町」は実にバランスの取れた街である。

前編では、そんな「桜新町」を象徴する存在であり、町名の謂れともなった「桜」。そして、いまや街のシンボルでもある「サザエさん」についてご紹介しよう。

町名の謂れ桜並木と神社

東急田園都市線・桜新町駅は、「桜新町」の玄関口として知られている。実はこの駅こそ、「桜新町」という名が初めて使われた場所であり、戦前に「玉電」の愛称で親しまれた東急玉川線の駅名として誕生した。

戦後になると、町域が新町村・深沢村から分離され、新たに「新町」という旧名に「桜」を添えた「桜新町」という町名が正式に誕生した。ちなみに「新町」という名は、世田谷代官屋敷で知られる彦根藩井伊家の世田谷領から独立・分離する際に、「世田ヶ谷新町村」と名付けられたことに由来している。

また、「桜新町」という名のもう一つの由来が、春になると街を彩る美しい “ 桜並木 ” だ。この地は、明治の終わりから大正初めにかけて、関東初の高級別荘地として分譲開発が行われた。その際に数百本のソメイヨシノが植えられ、やがて「桜のトンネル」と呼ばれるほどの名所となり、花見の季節には多くの見物客で賑わったという。その後も、桜新町商店街と世田谷区が協力し、街の誇りとして桜並木を守り続けている。

そんな街のシンボルである桜にちなんだ恒例行事が、毎年 4 月に開催される桜新町の風物詩「さくらまつり」だ。期間中は駅前が歩行者天国となり、華やかな八重桜の下には商店街の店舗による出店が並ぶ。ステージイベントも行われ、今では地元のみならず、桜を愛する多くの人々が都内各地から訪れる一大イベントとなっている。

さらに「桜新町」には、地元の人々から篤く崇敬される二つの神社が鎮座している。一社は、桜の名を冠した「桜神宮」で、ソメイヨシノの桜並木よりも一足早く河津桜が咲くことで知られる。もう一社は、400 年以上の歴史を誇り、かつて境内の古木にふくろうが住みついていたという新町の鎮守社「久富稲荷神社」である。

いまや町のシンボルとなった「サザエさん」

桜並木とともに「桜新町」の象徴といえるのが、「サザエさん」だ。いまやこの街は「サザエさんのまち」として全国的に知られるようになっている。
「サザエさん」の原作者・長谷川町子さんは、「桜新町」の閑静な街並みを気に入り、この地で生活をしながら執筆活動を行っていた。そのような縁から、1985 年に「長谷川町子美術館」が完成した。
それを契機に、「サザエさん」を街のシンボルにしようと、商店街を中心に「サザエさん通り」をつくる企画が立ち上がった。そして、桜新町駅から美術館を結ぶ約 500 メートルの通りが「サザエさん通り」と命名された。
美術館は、長谷川さん自身が初代館長を務めたアートギャラリーで、大人も子どもも気軽に訪れられる。長谷川さんが姉とともに収集した日本画・洋画・工芸品・彫塑など約 800 点を収蔵し、期間ごとに企画展も開催されている。2 階には、アニメ『サザエさん』の制作の舞台裏を覗ける「アニメの部屋」もあり、ファンの心を掴んで離さない。
美術館と「サザエさん通り」を隔てて建つのが「長谷川町子記念館」だ。同館は、長谷川町子生誕 100 周年を記念して2020 年にオープンした。長谷川さんの生涯や創作活動に深く触れられる貴重な資料を展示しており、愛用の机・ペン・スケッチなどを見ることができる。ミュージアムショップでは限定アイテムが販売されており、桜新町を訪れた記念に購入してみてはいかがだろう。

商店街の中心・旧大山街道とは対照的に、長谷川さんが生前に気に入っていたように、「サザエさん通り」には閑静な住宅街が広がり、穏やかな時間が流れている。そして、駅前に設置されたサザエさん一家の銅像をはじめ、「桜新町」の至るところにサザエさん一家の姿があり、街全体が『サザエさん』の世界観に包まれている。

 

桜新町のおすすめ物件

 



Fiore桜新町
賃料:8.3万円~17.3万円
間取り:ワンルーム・1LDK
専有面積:17.12㎡~40.65㎡
住所:東京都世田谷区新町3-2-13
詳細をみる

「桜並木に彩られるピースフルタウン。やすらぎと癒しの街・桜新町(前編)」の関連記事

五反田・大崎周辺のおすすめ物件

今すぐ

五反田・大崎周辺の
賃貸をさがす

0120-039-315(営業時間 9:00-17:00 / 定休日 水)

今すぐ

五反田・大崎周辺の賃貸をさがす

お気軽にお問い合わせください